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引き続き、「精神科医がたどり着いた3つの幸福」について書きます。
今日は、「ドーパミン的幸福」についてです。
「ドーパミン的幸福」とは、
社会的成功やお金、自己成長、快楽によって得られる幸福のことをいいます。
年収が1000万円になった、
昇進した、試験に合格した…
こういった時、何とも言えない高揚感に包まれますよね?
これが、「ドーパミン的幸福」 だというわけです。
一般的に幸福と言った場合、
この幸福を真っ先に思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
このドーパミン的幸福には、致命的な欠点が2つあります。
1つ目は、時の経過とともに逓減していく(減ってしまう)ということです。
例えば、年収1000万円になった瞬間の喜び・高揚感は長続きしません。
時間が経つとともに、年収1000万円の高揚感は減っていきます。
また、試験に合格した喜びも、時間が経つと徐々に減っていきます。
2つ目は、「ドーパミン的幸福」を追求し過ぎると、
「もっともっと病」に罹ってしまうということです。
最初は、アルコール度数の低いお酒を少し飲んだだけで良かったのに、
やがて、もっともっと強い刺激が欲しくなって、
強いお酒をたくさん飲むようになったりする…。
これは「もっともっと病」の典型例です。
この本は、
ドーパミンの上記欠点を克服した上で、
ドーパミン的幸福を得ていくための具体的な方法が7つ書かれています。
この中で最も私の心に刺さったのは、 「制限する」ということです。
これこそが、ドーパミンの2つの欠点を克服し、
「ドーパミン的幸福」を得るための出発点だと思うからです。
「制限する」というのは、お酒で言うなら、
「飲む回数を1週間に1度、飲む量をコップ1杯」
に制限するということです。
そうやってあえて「制限する」と、
1週間に1度のお酒がとてもおいしくて、
毎回同じ量で幸せを感じられるようになります。
私は、この「制限する」ということを学んでから、
大好きなワインも「休日のみ」「1日の量ボトル半分まで」
に「制限する」ことにしました。
そうやって敢えて飲めない日を作ると、
休日に飲むワインがとってもおいしくなります。
しかも酒量を増やさなくても毎回幸せを感じることができます。
この「制限する」という箇所を読んだ時、
「贅沢はたまにするのがいい」という言葉を思い出しました。
この言葉は、よく親から言われた言葉です。
この言葉には、「贅沢ばかりしていると、
経済的に続かないよ」という意味もあると思います。
しかし、私は、この言葉の意味を、
「贅沢はたまにするから贅沢と感じるのであって、
毎日贅沢をしていると、(それが普通になってしまって、)
贅沢をしている喜びが無くなってしまうよ」
という意味だととらえています。
高級フレンチレストランでのフルコースも、
それが毎日だと贅沢で素晴らしいひとときだと
感じられなくなってしまいます…。
「贅沢はたまにするのがいい」という言葉は、
この本の「制限する」と同じ趣旨だと思いました。
せっかく得られた「ドーパミン的幸福」を持続させていくためにも、
この「制限する」という視点を常に忘れずにいようと思います。
この「精神科医がたどり着いた3つの幸福」には、
幸せになるための具体的な行動方法が、
全部で21個書かれています。
樺沢紫苑先生の本の魅力は、
具体的にどうしたら良いのかまで
きちんと書かれている点だと思います。
幸福になりたい、そのために具体的にどうしたら良いか
を知りたい方は、是非この本を読んでみることをお勧めします。