どうしたら幸福になれる?精神科医がたどり着いた3つの幸福(①セロトニン的幸福)
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ
まだまだコロナ禍は収まらず、
色々と制約される日々が続いていますね。
蒸し暑い季節になりましたし、
「あ~もうマスク辞めたい!!」
って思っているのは、私だけでしょうか…?
それにしても、コロナ禍になって、
いろんな事が今までどおりにいかなくなりましたね😢
今までの価値観が崩れていく中、
「幸せ」って何だろう…と思うことが増えてきました。
そんな中、
樺沢紫苑先生の
「THE THREE HAPPINESS 精神科医が見つけた3つの幸福」
というタイトルの本を読みました。
幸福論についての本は、これまでたくさんありました。
この本は、「幸福」というものを、
脳科学の立場から解明した初めての本です。
この本で言う、「幸福」とは?
ずばり「脳が幸福だと感じている状態」のことです。
この本は、「脳が幸福だと感じる状態」を作りだす要素を
3つに分けて説明しています。
3つの要素とは、
まず、①心身が健康でエネルギーに満ちた状態であることです
(本では、この状態を「セロトニン的幸福」と定義しています。)
次に、②人やペットとの深いつながりがあり、愛し愛されていることです
(本では、この状態を「オキシトシン的幸福」と定義しています。)。
さらに、③社会的成功や名声、財力等に恵まれている状態であることです
(本では、この状態を 「ドーパミン的幸福」と定義しています。)。
この本は、①セロトニン的幸福を1番のベースにし、
その上に②オキシトシン的幸福を積み、
さらに、最後に③ドーパミン的幸福を積み上げていくのでなければ、
長く続く幸福は得られないとしています。
①セロトニン的幸福と②オキシトシン的幸福は、
建物でいうと基礎部分になります。
この2つがしっかりしていないと、
その上に積み上げた③ドーパミン的幸福は脆くも崩れてしまうよということです。
多くの人は、幸福というと、まず先に③ドーパミン的幸福を考え、
このドーパミン的幸福を求めて躍起になってしまいます。
でもそれでは、駄目なんですよね。
獲得すべき優先順位は、
あくまで①セロトニン的幸福→
②オキシトシン的幸福→
③ドーパミン的幸福
の順だということです。
自分自身の健康や家族を顧みずに仕事にまい進した結果、
気づいたら、家族にも見放され、友達もおらず、体も壊してしまった…
こんなエピソードは、よく聞く話ではないでしょうか?
この本は、こうした生き方に対して警鐘を鳴らしています。
この本は、上記①②③、それぞれの幸福を得るためには、
具体的にどのようなことをしていったら良いか、
日々の生活をどのように過ごしたらよいか
が詳しく説明されているところです。
①②③の幸福に関して、
それぞれ7つずつの具体的行動方法が
わかりやすく示されていますが、
どれも、実際に行動できるところまで細分化されていて、
取り組みやすい。
その中でも私の心に刺さり、
私の行動に影響を与えたものを、
今日と次回でいくつかご紹介できればと思います。
まずは、①セロトニン的幸福についてです。
このセロトニン的幸福を得るための要素の中で
私の中に刺さったのは、
「(意識的に)緩急をつける」ということです。
つまり、
「仕事を頑張るときは頑張り、休む時はしっかり休む。」
「仕事を頑張るときには頑張り、遊ぶときはしっかり遊ぶ」
ということを意識的に(半ば強制的に)やるということです。
私も含め多くの日本人は、
この「緩急をつける」ということが苦手なように感じます。
「疲れたので(仕事を)休む 」「遊ぶ」とかに
罪悪感を感じる人は多いですし、
「仕事が忙しいんだ。暇になったら遊ぶよ」などと言って
結果的にいつも「遊ぶ」時間が作れないでいる人とか
非常に多いですね。
「休む」とか「遊ぶ」とかいう時間は、
意識的に半ば強制的に作り、死守しないと、
「仕事」によって簡単に浸食されてしまいます…。
私の母は、昔バリバリ働いていました。
朝は、6時ぐらいに出て行って、帰りは0時近く。
休日の出勤もいとわない人でした。
母なりに仕事にやりがいを感じていたのだとは思います。
私が、「そんなに仕事ばかりしていないで趣味でも持ったら?」というと、
母は、「趣味なんて暇人がやるものよ」と言いました。
私は、旅行が趣味かつ息抜きなのですが、
母に旅行に行く話をすると、
たいてい,「そんな暇あるの?
今は仕事の勉強をしなきゃいけない時なんじゃないの!」
という言葉が返ってきました。
楽しい気分が台無しになるので、
しばらく母とは距離を置いたこともあります…。
そんなことを言っていた母は、
やがてメンタル疾患をわずらうようになりました。
今も薬を飲んで治療中であり、「完治」はしていません。
ちなみに、一度メンタル疾患を患うと
完全には元の状態には戻らないんだそうです…。
「緩急をつける」という箇所を読んだ時、
一番に思い浮かんだのは、この母のことです。
もちろん、母のことは尊敬しています。
ただ、「緩急をつけられなかった」点に関しては、
これを反面教師とし、
自分は、「緩急をつける」ということを意識して
生活していこうと思いました。
私は今、
朝起きた時に、自分の体調や心の状態を確認する
ということを欠かさずやっています。
自分を観察できないと、休むべき時に休めず、
「緩急をつける」ことが出来ないからです。
今日の調子はどうか?
点数をつけると何点か?
今日はどれくらい仕事がこなせそうか?
疲れているから仕事のペースを落とすか?
早く帰って休むか ?
を布団の中で考えます。
それで、体調が心底悪いと感じたら、本当に休みます。
休めない時でも、出勤後の仕事のペースを落としたり
早めに帰って休んだりします。
傍から見たら、さぼっているように見えるかもしれません。
でも調子が良くない時に無理をして心身を壊しても、
誰も責任をとってはくれないのです。
自分の身は自分で守るしかありません…。
「緩急をつける」ということは、
多くの日本人にもっとも必要とされることではないか
と思っています。
たくさん旅行に行ったりして「遊び」を楽しんでいる親戚・知人を見て、
「あいつ仕事大丈夫か?暇なんじゃないのか?」って思った人、
とっても危険です。
今すぐこの本を読んで、その考え方を変えることをお勧めします。
下手をすると、メンタル疾患一直線です!!
- リンクを取得
- ×
- メール
- 他のアプリ