子供の教育で大切にすべきこと
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私には、未就学児の子供がいます。
ここのところ、より一層自我が芽生えてきて、
自分の主張を通そうと、泣いたり、奇声を発したりします。
そんな時、私たち夫婦は言います。
「伝えたいことがあるなら、ちゃんと言葉に出して言いなさい 」
もちろん、まだまだ語彙が不足しているので、
完璧に言葉にすることができないことはわかっています。
それでも、「今使える言葉で伝えよう!!」
私たち夫婦は、そう息子に教えています。
自分の要望や想いをきちんと言葉に出して相手に伝える
これはコミュニケーションの土台です。
これが出来ないと、スムーズな人間関係はとてもではないけど、
望めません。
この話をするときに、いつも思い出す出来事があります。
もう何年も前。東京駅にあるラーメンストリートでの話です。
夫と二人でとあるラーメン店に入ろうとしたのですが、
順番の列がよくわからず、店から少し離れたところで、
まごついてしまいました。
すると、突然、
ガツン!!
私の背中に強烈な痛みが走りました。
「!?」
当時30歳ぐらいの中肉中背の男性が、
店員に呼ばれて店の中に入る際に、
私の背中にひじ鉄をくらわせたのでした…。
その男性は謝ることもなく、無言で店の中に入っていきました。
私はといえば、いきなりの仕打ちで言葉が出ず…。
この当時、肩が触れ合うほど混んではいませんでしたので、
この男性は、あきらかにわざとやったのでした。
どうも、この男性は順番待ちをしていて、
私たちが順番無視をしそうだと
勝手に勘違いしたようです。
私たちは、どこに並んだらいいのか、
食券を買ってから並んだら良いのか、
わからず、まごついていただけであって、
]順番を無視しようなどという気持ちは
さらさらありませんでした。
もちろん、列に横入りしたこともありません。
いきなりのひじてつ…。
ひとこと、「こっちで並んでいますよ!!(だからこっちに並んでください)」
と言えばよかったじゃないか!!
この男性は、あきらかにコミュニケーション能力不足。
この男性は、中肉中背でとくに心得がありそうではありませんでした。
私がもし、ムキムキのマッチョな男性だったら、
おそらく、こんなひじ鉄をくらわせたりしなかったでしょう。
この男性は、私が「たいして反撃できなさそうな女性」であると判断し、
あえてひじ鉄をくらわせたのです。
極めて卑怯!!、卑劣!!
ひじ鉄をくらわせられたこと自体よりも(もちろん痛かったが)、
この卑怯・卑劣な事実の方に、私は激怒しました。
怒り心頭だったので、
このときは、別のラーメン店に入りました。
少し怒りが収まってきた時、
ぼんやりと思いました。
あの男性は、あの後、ラーメンをおいしく食べられたのだろうかと…。
しかも、決して安くはないラーメンをです。
おそらく、おいしく食べることは出来なかったでしょう…。
もともと、この男性は虫の居所が悪かったのだと思います。
仕事やプライベートで何か嫌なことがあったのかもしれません。
何かあったのかはわかりませんが、
見ず知らずの人に、いきなりひじ鉄をくらわせるようでは、
コミュニケーション能力が不足しているといわれても
文句は言えないでしょう。
これでは、仕事やプライベートに支障をきたすことは必至。
この姿勢を何とかしない限り、
この男性は今後も人間関係等のトラブルを抱え、
嫌な目に遭い続けることでしょう…。
そうすると、ますます幸せから遠ざかってしまいます…。
数年後、私は息子を出産しました。
息子にどんな教育をほどこすか…
そう考えた時に、この男性のことが頭をよぎりました。
そして、この男性のように、
自分のいいたいことを言葉で表現できないような、
コミュニケーション力不足の人間にしてはいけない
と心から思いました。
コミュニケーション能力が不足すれば、必然的に人間関係につまずき、
辛い人生が待っているからです。
場合によっては、メンタルを病んでしまうかもしれません。
「自分の想いや希望を、言葉に出してきちんと相手に伝える」
もう、あたり前の話なのですが、
これができない人が多いように思います。
言葉で伝えられない結果、この男性のように、怒りを一方的に抱え、
いきなりひじ鉄をくらわせるような最悪な行動に走るのです。
きちんと相手に伝えるには、
大前提として「自分の気持ちを、言葉で正確に表現できる」ことが必要で、
これができるようになるには訓練が必要です。
子供の頃からそうした訓練を積み上げていかないと、
あとあと苦労します。
この訓練は、「しんどい時に自分できちんとSOSを出せる」という
緊急避難的な力も養います。
自殺する人の多くが、周囲にきちんとSOSを出せずに亡くなっているのだそうです…。
親や周りの人が、何でもかんでも汲み取ってあげては
子供はこうした訓練を積むことが出来ません。
なので、私たち夫婦は、今日も、息子に対して、
「自分の想いや希望を、言葉に出してきちんと相手に伝える」
ことを、根気強く教えているのです。
「自分の想いや希望を、言葉に出してきちんと相手に伝える」
学力うんぬん、塾に通わせる以前に、
子供の教育において大切にすべきことであると私は考えます。
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