メンタル疾患が原因で肩こりになることがある!
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精神科クリニックで、適応障害ないし初期のうつと診断されて
早くも、3か月が経とうとしています。
精神科に通う直前の私の状況については、
前にも、ブログで書きましたが、
私には、皆さんがイメージするようなうつ病の典型的症状、
すなわち、意欲の低下、喜びの消失、食欲低下、といったものは
全くありませんでした。
読書も好きでやっていましたし、
簿記の勉強もしていました。
皆さんが、「あ~この人、うつ病だなあ」と思うような、
ず~っと下を向いて「どよ~ん」と落ち込んでいるといったことも
当然、ありません。
でも、そんな状態でも私は、自分がもしかしたら、
メンタル疾患にかかっているのではないか
と思い、精神科を受診することを決意しました。
受診の決め手になったのは、
「首」「肩」「頭」のコリです。
え?そんなことで??
って思う人は多いかもしれません。
「肩コリ」なんて、現代社会ではよくあることだと考えられていますしね。
色んな種類の肩こり解消グッズが売られていますし。
私も、もともと肩こりはありました。
もうかれこれ、20年くらい肩こりがあります。
一時期は週1のペースでマッサージに通っていたこともありますし、
肩こりに効くツボを研究したりもしていました(笑)
そんな肩こり歴の長い私が、
なぜ、肩こりを理由に、精神科を受診することになったのか?
それは、「コリ」の質が変わったからです。
以前の「コリ」は、肩や首がメインで、多少首の痛みを伴っていました。
マッサージをしてもらうと楽になり、1日2日楽でいられました。
首や肩のコリに悩まされているといっても、
それが原因で寝付けなくなるということはありませんでした。
ところが、緊急帝王切開による出産。
その後の怒涛の育児・家事それと並行する仕事。
こだわりが強いうちの子の対応などをこなす中、
「コリ」の性質が変わっていきました。
まず、「コリ」が首・肩から「頭」メインになりました。
もちろん、首や肩もこっているのですが、より「頭」の方に
コリを感じるようになりました。
この「頭」のコリですが、痛いというよりは、
だるい、重いという感じです。
「とにかく、頭蓋骨の中に手をつっこんで、
脳みそをマッサージしてほしい~~~!! 」というような
だるさなのです。
こめかみあたりから、頭頂部に至るまで手でやさしく
もみほぐしてくれる、そんなヘッドマッサージがありますよね?
私の場合、もうそんなやさしいマッサージのレベルじゃ足りなくって、
頭のてっぺんを強く押してくれ~~!!って感じになりました。
実際に、マッサージの人にも、
頭のてっぺんを強く押すようお願いしました
(マッサージの人は、ええっ?と驚いていましたが、
望み通りやってくれました。)。
マッサージの人からは、「首、肩すべてがかなりこっています。
こんなひどい状態で、よく耐えられますね 。」と言われました。
そして、夜。
頭や首、肩がパンパンに張って、
そのせいで寝られなくなりました。
それまでは、普通に、仰向けで寝ていたのですが、
うつぶせ横向きじゃないと寝つけなくなりました。
うつぶせ横向きになって、
こめかみ部分のところに腕枕をして寝るのです。
そうすると、腕がこめかみ部分を圧迫してくれるので、
頭のコリが少し楽になるのです。
少し楽になるとはいっても、頭の奥の方にあるコリ自体は消えず、
布団の中で、もんもんとする日々でした。
何かおかしい、いつもと違うと感じていました。
そんなとき、精神科医の樺沢紫苑先生のyoutube動画を観ました。
精神科医樺沢紫苑の「樺チャンネル」です(チャンネル登録者数約30万人)。
動画で先生は、
「メンタル疾患が原因で肩こりなどの身体症状が出てくることがある」
という解説をされていました。
その動画を観て、
「ひょっとすると、このコリって、メンタル疾患が原因なのでは・・・」っと
思いました。
もちろん、動画を観て、
翌日からすぐに精神科を受診しようと決意できたわけではありません。
なぜなら、肩、首、頭のコリなんて、
今の時代の社会人なら誰でも持っているでしょ?
こんなことぐらいで、精神科を受診するなんて大げさじゃない?
薬とか飲まなきゃいけないのって抵抗あるし・・・
などと考えてしまったからです。
でも、首、肩、頭のコリでしんどくて寝付けないという
苦しみは続き、とある本を読んだこともあって、
ええいっ!!とにかく精神科を受診してみよう!!
間違っていたら、間違っていたでいいじゃないか!!
と一念発起し、勇気を出して精神科を受診しました。
コロナ禍のせいなのか、精神科は、皆どこも混んでいて、
なかなか新規の患者を受け付けてくれません。
そんな中でも、なんとか診てくれる精神科クリニックを見つけ、
受診しました。
クリニックでいろいろ詳しく話を聞かれ、
その結果でた、暫定的診断は、
(初診ですぐに病名は確定しません。
患者の状態を診た上での状態判断になります。)
適応障害ないし初期のうつ状態でした。
病名を聞かされたとき、「ああ、やっぱりそうだったのか・・・」
と思いました。
病名を言われて、「違う!!」と否認する患者は多いそうですが、
私の場合は、なぜか、病名を言われて、ほっとしました。
きっと、自分で覚悟を決めて受診したからだと思います。
主治医からはトリンテリックス(抗うつ薬)を処方され、
初診の夜から飲むように言われました。
当初薬を飲むことには抵抗がありましたが、
早期発見・早期治療こそが、早く治る重要なポイントなのだと
説得され、飲むことを決意したのです。
言われた通り、トリンテリックスを服用して寝ると、
次の日には、あれほど私を悩ませていた、首、肩、頭の「コリ」が
一切消失していました!!
初診からずっと主治医の指示通り、
トリンテリックスを服用していますが、
精神科受診直前の頃のような、
首、肩、頭の「コリ」が復活することもありません。
やはり、私の肩こりは、メンタル疾患が原因だったのです。
多くの人は、首や肩のコリといったもので、
精神科クリニックを受診しようなんて思わないでしょう。
やがて、意欲や食欲の低下や喜びの喪失といった精神的症状が現れて、
ようやくメンタル疾患を疑い、精神科を受診するといったケースが、
ほとんどなんじゃないかなと思います。
でも、皆さんがイメージする「うつ病=意欲・食欲の低下、喜びの消失」の状態は、
うつ病がかなり悪化している状態です。
最初は、私のように、肩こりといった身体症状から
現れてくるということも多いらしいです。
こういう話を聞くと、心と体はつながっているんだなあと
あらためて思います。
肩こりを甘く見てはいけません。
うつ病は肩こりや腰痛といった身体的症状を
精神的症状よりも先にもたらすことがあるからです。
原因不明な身体疾患が続いたら、早めに
精神科クリニックを受診することを強くおすすめします。
重くならないうちに、早期治療です!!
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