悩み多き人におすすめ!「寂聴仏教塾」
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私は、職場の帰りや休日の短いひとときを使って、
本屋巡りをすることを日課にしています。
私にとって、本屋は、大きな宝石箱みたいなもの・・・。
行くたびに、
今日はどんな素敵な本(宝石)に出会えるだろうか・・・
と胸をときめかしています。
本の香りをかぐことは、私にとってのアロマテラピー・・・。
ああ、今日も私は、本に飢えている・・・👹。
飢えたオオカミのように、書店をぐるぐる回っていると、
ふと、目に入ったのが、
この「寂聴仏教塾」でした。
半ば、導かれるように、手に取り
パラパラと読んでいるうちに、
引き込まれていきました。
これこそ、今私が求めている本!!
ピーンと来て、迷うことなく購入。
この本と運命的な出会いをしたのでした😍。
「寂聴仏教塾」の著者は、
瀬戸内寂聴さん。
人気作家から、出家をして尼さんになり、
京都の寂庵の住職、岩手の天台寺の住職をされながらも、
数々の執筆活動、説法を行ってきた方です。
屋外で行われる「青空説法」は、超人気であまりにも有名ですよね。
尼さんの見た目とは裏腹に、
歯に衣着せぬ物言いで、非常に痛快な方でした。
ついこの間、お亡くなりになったばかりの、寂聴さん
(親しみをこめて、そう呼ばせていただきます。)。
私は、これまで、寂聴さんのお話を聞いたり、
ご著書を読んだことがありませんでした。
特に読もうと思ったこともありません。
それなのに、今回なぜか、寂聴さんの本を読みたいと思いました。
この本の冒頭には、
「この本を手にとってくださった方が有縁の衆である」との
寂聴さんの言葉が書かれています。
この本を手にとった私は、
まさしく何がしかの「縁」に導かれたのでしょう・・・。
私は、神社仏閣巡りが大好きなので、
仏教にもそれなりに関心があります。
でも、みんながみんな、仏教に関心があるわけではありません。
仏教って何か古臭いし、よくわからない・・・。
葬式や法事ぐらいでしか関わったことが無い・・・。
お寺にはお墓があるから何となく不気味・・・。
先祖の祟りだ、因縁だとか言われて、墓を新調させられたり、
高いお札や仏像を買わされたりする・・・。
そんなイメージを持っている人も、多いのではないかと思います。
「寂聴仏教塾」は、むしろ、
こうした、
仏教よくわかんないよ~~、
なじみが無いよ~~
胡散臭いよ~~系の人たちのために、
書かれました。
冒頭で、寂聴さんは、むしろ、仏教になじみのない若い人たちにこそ、
この本を読んでほしいと言っています。
なので、難しいと思われる仏教の話についても、
寂聴さん流の独特な語り口で、
わかりやすく、お話してくれています。
寂聴さんがそばにいて、語ってくれている感じ。
不思議なことに、本の内容がすーっと入ってくるんです。
仏教というと、
お葬式や法事を扱う宗教だと思われがちですが、
本当は、違います。
実は、これでもかー!!っていうぐらい、
「今、この世に生きている人たちの悩み・苦しみを無くすための教え」なんです。
仏教の教えは、老若男女すべての人を救うためのもの、
むしろ、「生きている人たち」のためのものなんです。
決して、「死んだ人たち」のためにあるわけではありません。
そのことが、この本を読んでもらえれば、
すごく、よくわかると思います。
人は何故、悩み苦しむのか?
それは、人々が「無明(むみょう)だからだ」というのが、
仏教の教えです。
「無明」とは 、世の中の真理を知らず、暗闇をさまよっている状態、
寂聴さんの言葉を借りれば、「おバカちゃん💗」の状態のこと。
つまり、私を含めてみんな、煩悩にまみれた「おバカちゃん💗」だから、
悩み、苦しむのだというわけです。
だから、人が悩み、苦しみから脱する(=悟りの境地を得る)には、
「おバカちゃん💗」から脱却すればいい。
そこで、「おバカちゃん💗」から脱却する具体的な方法として、
八正道(はっしょうどう)や六波羅蜜(ろくはらみつ)が出てくるわけです。
この八正道や六波羅蜜についても、
寂聴さんは、初心者にもわかるよう解説してくれています。
それから、
仏教のエッセンスがつまった「般若心経」。
「般若心経」というお経の存在を知らない人は、
ほとんどいないと思います。
宗派によっては、お葬式や法事のときに、
耳にすることも多いですよね。
なので、人によっては、
死者に手向ける呪文のように思っている人がいるかもしれません。
でも、 それも違います。
訳文や解説を聞くとわかりますが、
般若心経は、「生きている我々」に充てて書かれているものなのです。
ここに書かれている「空(くう)」の教えは、
現代の私たちにも、そのまま通用するものです。
決して古臭くなどありません。
だからこそ、今なお、重要なお経として、
受け継がれているのです。
寂聴さんは、この般若心経についても、
非常にわかりやすい言葉で、
身近な具体例を使いながら、
説明してくれています。
寂聴さんの解説を読むと、
いろんなことが腑に落ちます♪
そして、「葬式仏教」ではない、本来の仏教が、
いかに、今の人たちに必要とされる教えであるかがわかります。
仏教の教えは、決して簡単ではありません。
それでも、
かつて仏教のことをまるで知らぬまま出家した寂聴さんが、
出家後に体得してきたことを生々しく書いているからこそ、
この本は、初心者にも受け入れやすいものとなっているのだと思います。
これまで、仏教の教えについて書かれた本を読んだことは、
ありましたが、
こんなに納得感が得られるような形で説明されている本は、
見たことがありません。
今、いろいろ悩んでいるけど、
仏教のことはよくわからないよ~
なじみが無いよ~
という人におすすめな本です。
この本を読んで、八正道や六波羅蜜を行い、
「おバカちゃん💓」から少しでも脱却しましょう!
そして、少しでも、悩み苦しみから自由になりましょう!!
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